転職の注意点(後悔しない転職のポイント!)

ここ10年で転職への意識も変わってきたように思います。ひと昔前なら「転職」と聞いたら、「何で?」と「もう少し我慢したら?」とよく言われ、転職イコール変わっていると思われていたと思います。

しかし、今ではより良い就業条件や職場環境への転換はもとより、自分の将来を考えて経験を積むために転職する方や日本経済の悪化によりリストラにあってしまい転職を余儀なくされるなど、転職は当たり前の世の中に変わってきています。

私は勤めていた金融系の会社の業績が悪くなり、自分の将来を考えて転職をしたこともありますし、会社のポジションを考えて転職をしたこともあります。ここでは転職の良い事例と私が「しまった!」と思う例を紹介しますので、皆さんはこのブログを読んで転職で後悔をしないようにして下さい。

素晴らしい戦略的転職

最初に、私の友人は殆どが全員が転職の経験をしています。そして多くの友人が同じ転職の経歴を持った人生を歩んでいます。私を含めて同じ目的を持っていたからだと思います。

最初に私が素晴らしい!と思った友人の転職の成功例を紹介したいと思います。なぜ、友人の転職例を紹介するかは後程説明します。

先ず、紹介したい事例の私の友人は大学を出てすぐに、某全国にチェーンを持つ日用品の販売会社に就職しました。入社の理由はマーケティングに興味があったからだそうですが、この時はただ単にマーケティングの勉強が出来たらと、おぼろげに思っていただけだったそうです。

彼のその後の人生は入社の研修時に変わりました。店舗で販売の研修を受けていた際に中国人が家具を買いに来たそうです。その時に気に入った家具が在庫切れで取り寄せの為に近隣の店舗に在庫確認と取り寄せ依頼の電話を掛けまくったそうです。

皆さんもお解りのように、今では在庫は携帯端末一つで確認が出来る時代ですが、その当時はその仕組みはなかったのです。このとき彼はITに興味があり、今後はネットで在庫の確認や商品の発注も出来るようになると思ったそうです。そして彼の眼はもっと違うところに向いていました。

彼の眼は中国人のお客様に向いていました。彼の研修場所は東海地方の地方都市だったのですが、その地方まで中国人が来るとなると、今後は中国人に対して査証の発行を日本政府が広げて中国との経済交流が更に活発になるのではないか思ったそうです。

その時、彼の目標は日本と中国間のネットを活用したマーケティングのコンサルティング会社を作って独立する!に決めたそうです。

そこで彼は、最初の1年間店舗で流通の仕組みや商品のマーケティングの勉強をして、その後に中国の店舗に異動して、そこで3年間働いて会社を辞めて、中国でIT会社に転職をしてプログラミングを勉強して中国での人脈を作り、その後、中国で独立するという計画を立てました。

そして、彼は思い抱いていた通りに、最初の1年間で流通の仕組みと商品マーケティング、そして中国語の勉強をして、その翌年、中国の広州の駐在員事務所に異動をして3年間働き、広州にある日系のTI関連会社に転職しました。

転職先のIT会社ではプログラミングを勉強していたのですが、人脈作りがなかなか思うように進まなかったので、広州に近い国際都市である香港にある日系のIT会社に転職をしました。

その当時は香港に人・物・金が集まっており、ここで人脈作りに成功したそうです。そして夢を描いてその実現のために転職を2回した後に、独立を果たして、今では中国で一番の経済発展都市と言われる深センでプログラミング開発会社を経営するに至ってます。

マーケティングのコンサルとは少し離れてしまいましたが、最終の目標である、中国で独立すると言う夢は転職と言う手段を使って叶えたのです。

いろいろな転職理由

素晴らしい転職の事例を紹介しましたが、彼のように転職を思う通りにしていくのは稀なケースだと思います。

多くの人は職場環境が悪かったり、休みが取れない、給料が安くて生活が苦しい、思うようなポジションに付けない、更には辞めたくないがリストラにあってしまった、など多くの理由があると思います。

色々な転職理由の中で、差し迫っているのは、リストラやセクハラ・パワハラなどのハラスメントを受けて転職を考えている方、そして職場環境が合わずに身体に不調をきたしている方です。

これらの理由の方は、早く転職して、新しい生活を始めましょう。会社の環境は余程のことがないと変わりません。待っていても仕方がないのです。とは言ってもどこでもいいからと言うわけにはいきません。

しっかりと探さないと、また同じ目に遭ってしまい、また転職と言うことにもなりかねません。経済事情から急いでいる場合は一旦転職してからも転職活動を続けるようにして下さい。転職先の環境や条件が良かったならば、転職をしなければ良いだけです。

いずれにしても転職活動を続けておくとメリットがあります。人間は目的を果たしてしまうと、意欲がなくなるのです。一旦止まってしまうと、また意欲を復活させるのには何倍も力が必要となるのです。

なので転職先が良いかどうかは入ってみないとわかりません。入社したものの思っていた条件や職場環境とは違うと言うことはよくある事です。

ですので、一旦、目的を果たしたからと言って安心してしまわずに、転職サイトや転職エージェントには自分が納得する会社にであると確認が出来るまで、登録をしておいて活動は継続しておくようにしましょう。

次に職場環境や従業条件が合わずに転職を考えている方です。これらの理由の方は、まだ身体に不調までもきたしてないので、少し時間をかけて転職先を探すことが出来ます。

ですので、じっくりと自分と合った転職先を探すと良いでしょう。

次にいづれの場合においても共通した転職時のポイント(注意点)を記載します。

転職時のポイント(注意点)

転職先を探す時からのポイントですが、履歴書や職務経歴書の書き方についは、転職サイトや転職のエージェントが詳しく教えてくれると思いますので、その通りに記載すればよいと思います。

職務経歴書

問題になるのは、その中身です。自分の今までやってきたことを職務経歴書に記載をすることになるのですが、まだ年齢が若かったり、単一の業務しかしてこなかった方は書くことが少なく、転職先としても職務経歴書を見ても面接という次のステップには進まないことも多々あります。

転職先の目に留まるように、自分が取り組んできたことで少しでも成果が出たことや、他の部署と取り組んだこと、自分なりに努力して取り組んだものがあれば積極的に記載するようにしましょう。社内の業務フローの改善提案をしたでもなんでも記載して自分をアピールするようにしましょう。

嘘を書いては面接の時に困りますので、自分なりに目標を持って取り組んだことがあれば、面接の時にこたえられると思いますので大丈夫です。

私の初めての転職時は、職務経歴書を淡々と書いてしまい、面接のときに何かやったことはないのかと突っ込まれて聞かれ、最初の2社の面接で次に進めなかったのです。

その後、会社の人事担当者とたまたま会う機会があり、私の職務経歴書にもう少し自分なりに取り組んだことを記載していたらと教えてもらいました。

2回目の転職時には、そのアドバイスを思い出し職務経歴書には自分では記載しても良いのかなと思うぐらい小さな事まで記載するようにしたところ、最初の面接時に社長が直ぐに出てこられて、その場で内定を貰えたのです。

ですので、皆さんも職務経歴書の内容はしっかりと書くようにしましょう。

面接(報酬とポジションの確認)

面接まで来たら、今度はこちら側が会社を見極めることが必要です。また、ここで忘れてはならないのが条件面の交渉です。

1.報酬

転職は新卒と違って、ある程度キャリアをも持って入社をすることから、特に報酬の条件面を交渉できます。

転職が初めての方は、会社側から出されている報酬の条件について交渉の余地がないように思われているかも知れませんが、会社としては最低報酬を提示している場合が多く、そこから交渉すれば会社側が欲しいと思う人なら報酬を上げて再提示してきます。

ですので、そのまま受け入れるのではなく、自分の希望の報酬額を伝えれば会社側も考えて再提示してきますので、一度、交渉をしてみてく下さい。

当然、無茶な金額は会社側も飲めませんので、数十万円は交渉が出来ると思います。

2.ポジション

次にポジションです。ポジションも同じく幅を持たして言ってくると思います。初めは管理職の募集と言っておきながら、先ずは様子を見てと言ってくる会社も多々あります。このような会社は「将来の管理職候補」と書いてある場合が多いです。

この場合は最初のポジションの確認をしましょう。具体的な管理職へのルートが示せない会社は、将来的に管理職になれることはありません。

管理職を目指す場合は、面接を受ける前に会社の組織を確認して、面接時に自分が配属される組織の管理職の配置状況を確認しましょう。

大きな組織、小さな組織とありますが、おおまかに、部長と課長クラスの管理職はいると思います。部長候補でしたら、仮に部長と課長の間に副部長がいた場合は、自分の入社時のポジションは副部長より上のポジションに付けてもらわないとなりません。

副部長を飛び越えて部長と言うのは、外資系でしたら考えられますが、日本の会社の場合はなかなか飛び越えると言うのも難しく、また飛び越えたとしても副部長の抵抗に遭ってしまうので、組織が回らなくなり苦労すると思います。

また、部長と課長の場合でも、課長より上のポジションンに付けてもらわないと、同じ目に遭います。本当に将来的に部長と考えているのであれば、部長が辞める時に部長に配属するところが多いと思いますので、状況を確かめるのを忘れないようにしましょう。

最大に後悔した点

最後に、私の今までの転職の中で最大の後悔した事を二つお話しします。

先ずは

先程も紹介した報酬です。転職時には報酬には拘って下さい。報酬をさしおいても魅力のある会社だからと入社してた場合、人にもよるでしょうが、後悔することの方が多いです。

会社の報酬はそう簡単には上がりません。報酬は生活を支える大きな要素ですので、私は拘るべきだと思います。

私の場合は、専門的な知識を習得したいと転職をしました。その時多少といえども報酬を下げて転職をしてしまったのです。初めは良かったのですが、下がった分だけ今までの生活と違って出来ないことが多くなり、結局は報酬の良い会社に転職を考えるようになりました。

報酬が下がっても十分生きていけると思う方以外は報酬にこだわって、どうしても転職をしないとならない状況の人は、転職後、継続してより良い転職先を探すことを個人的にはお勧めします。

次に

同じく報酬ですが、賞与込みの報酬額より年俸制の本州額を選ぶことをお勧めします。と言うのも、一昔前までは賞与もある程度保証されて報酬金額も保証されてました。

しかし、現在においては賞与は保証されておらず、賞与依存率が高い報酬額の提示の場合は、業績が悪くなり賞与が出ないと報酬額も当然低くなり生活が苦しくなります。

ですので、年俸制で年俸を12分割で毎月貰う形の報酬が一番良いと言えます。年俸制と言いながら14分割して2か月を賞与月に支払うと言うのも良く目にしますが、これは通常の報酬制度と全く変わらず、業績が悪くなれば2か月分がカットされかねません。

本当の意味の年俸制は、1年間の金額を12分割にして毎月支払いを受ける報酬体系です。

そもそも年俸自体が交渉で下げられてしまえば終わりと言われるかも知れませんが、実際に年俸制は自分の仕事をやっていれば、そこまで下がることはりません。

私は報酬体系を選ぶときに、通常の報酬型を選んでしまい、年俸型の報酬を選んだ同僚と比べて、1か月もの違いが出てしまい、悔しい思いをしました。

最後に

最後になりますが、自分の目標をもって転職をされている方には、最初に紹介しました友人のように大きな視点を持って将来を鑑み転職をして欲しいと思います。

夢は思う通りには実現しないものです。友人もある程度は夢を実現させましたが、当初の夢はまだ途中と言ってます。

転職で経験を積んで将来に活かしたい言う方は、絶対に妥協せずに転職を進めて下さい。一旦、妥協するとそこからずるすると妥協幅が広がり結局は実現しなくなります。

今回は私の転職について思うところを紹介しました。少しでも皆さんの転職に役立てたらと思います。

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