
伊勢神宮のルーツを辿る—金運・開運・厄除けの神さまに導かれて!
そんなご利益があると聞いて、昔からなんとなく気になっていた場所。
それが、京都・福知山の山あいにひっそりと佇む
“元伊勢 内宮 皇大神社(こうたいじんじゃ)”です。
伊勢神宮のご祭神・天照大神が、現在の地へ遷る前に祀られていたと伝わる神社で、
“伊勢神宮のふるさと”ともいわれています。
前から名前だけは知っていたのに、なぜか行く機会がなかったこの場所。
偶然空いた予定と晴れの日、そして心の流れが重なって、
気づけば石段の前に立っていました。
初めてなのに、どこか懐かしくて、すっと心が整う。
そんな時間を過ごした元伊勢の旅が、今の自分に静かに力をくれた気がします。
不思議と導かれたような道のり

この日は朝から気持ちの良い快晴。
ちょうど予定が空いたこともあり、「今なら行けるかも」とふと思い立って車を走らせました。
驚くことに道はとてもスムーズで、渋滞も一切なし。
ナビに頼ることもなく、気づけば神社のすぐそばまで来ていて、
神社前の駐車場にも空きがあり、まるで誰かに導かれるようにたどり着いた気がしました。
初めて来たはずなのに、迷うことも不安になることもなく、
まっすぐにたどり着けたのは——
“やっぱり、呼ばれていたのかも”そんな風に思わずにはいられない始まりでした。
鳥居をくぐって、本殿へ向かう参道

駐車場からすぐ、鳥居の前に立ったときの空気の違い。
静かで凛とした雰囲気のなか、深呼吸をひとつ。
一礼して鳥居をくぐると、石畳の参道が本殿へと続いています。
参道は木々に囲まれていて、涼やかな空気が流れ、
心のざわめきがひとつずつほどけていくようでした。
途中、足元に小さなトカゲが現れ、すっと前を横切っていきました。
驚くどころか、「ようこそ」と歓迎されているような不思議な気持ちに。
神社では、小さな命たちも“神さまの使者”として現れることがあるといいます。
このときの出会いも、そんな気配をまとっていて——
“ここに来てよかった”と改めて感じた瞬間でした。
途中に現れた“カネのなる石”

参道の途中、左手に気になる石が現れました。
それが、事前に調べていた“カネのなる石”。
「カネ」ってお金?鐘?それとも…と疑問だったその石は、
思ったよりもひっそりと佇んでいて、苔むした姿がどこか神秘的でした。
そっと手を当ててみると、ひんやりとした感触の奥に、じんわりと温もりが。
ただの金運だけでなく、自分の中の滞っていたものが動き出すような感覚がありました。
ここまでの道のりと同じく、やっぱりこの石にも“何か”がある——
そんなふうに感じる、不思議な力を宿した存在でした。
本殿での祈りと、心に刻まれる御朱印


階段を登りきると、木立の中にひっそりと本殿が姿を現します。
風の音、鳥のさえずり、そして自分の足音だけが響く空間。
本殿の前に立ち、そっと手を合わせると、
胸の奥にあるざわつきが静かに整っていくような感覚がありました。
願いというより、“ここに来られたことへの感謝”が自然に湧いてくる。
それが、この神社の大きな力のひとつかもしれません。
そして授与所では、御朱印を手書きでいただくことができました。
墨の香りと、神職さんの丁寧な筆さばきに心が和みます。
印刷ではない、ひとつひとつに想いのこもった御朱印。
この日の記憶とともに、大切にしたい“旅の証”になりました。
静けさの中で、そっと心が整っていく

元伊勢 内宮 皇大神社は、観光地のような華やかさこそないけれど、
心の奥に、じんわりと響いてくる何かがありました。
本殿の前で深呼吸したあの時間、
木々の間を吹き抜ける風、
参道で出会った小さな命たち——
どれもが静かに、でも確かに、今の自分を包んでくれた気がします。
たとえば、ちょっと気持ちがざわついた日。
何かに迷っているときや、心を整えたいとき。
そんなタイミングで思い出してもらえたら、
この神社の存在が、あなたの背中をやさしく押してくれるかもしれません。
“なんとなく気になる”と感じたら、
それはきっと、呼ばれているサインかも!
何も特別な準備はいらないから、
自然体のまま、訪れてみてくださいね。
アクセスと基本情報
📍元伊勢 内宮 皇大神社(こうたいじんじゃ)
京都府福知山市大江町内宮217
🚗 車でのアクセス:
舞鶴若狭自動車道「福知山IC」から車で約40分
無料駐車場あり(台数にやや限りあり)
🚃 公共交通機関:
京都丹後鉄道「大江駅」からタクシーで約15分
(バスは本数が非常に少ないため、事前確認を)
🕊 参拝時間:
24時間参拝可(授与所は9:00〜16:00目安)
📝 御朱印:
手書きでいただけます。
御朱印帳をお持ちの方は忘れずに✨
次回は【元伊勢 外宮 豊受大神社 編】へと続きます⛩️
“内宮・外宮”ふたつの元伊勢をめぐることで、
より深く伊勢の神さまとのご縁が感じられるような、そんな旅になりますよ。
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