関西の神秘とご利益を巡るパワースポット神社旅!『呼ばれし者だけが辿り着ける』奈良県十津川村の玉置神社 編

パワースポット

秋の澄んだ空気の中、朝早く家を出発して、玉置神社を目指しました。
天気も良くて、道もスムーズ。このまま順調に行けそうだな~なんて思っていたんですが…

実は、行った当日は玉置神社の手前で思わぬ渋滞が発生していたんです。
ただ、本当に運が良くて、ちょうどその渋滞がまさに始まる“直前”に渋滞発生現場をスッと通り抜けることができて、もし出発があと5分いや1分でも遅れていたら…あの長蛇の列に巻き込まれて、きっと辿り着けなかったと思います。

「呼ばれた人しか行けない」って言われる玉置神社ですが、今回はまさにそんな不思議な導きを感じる旅のスタートでした。

玉置神社の所在地とアクセス、そしてベストシーズン

玉置神社は、奈良県十津川村の山奥・玉置山(標高約1,000m)に鎮座する、まさに“呼ばれた者だけが辿り着ける”と言われる神秘のパワースポットです。

玉置神社の参道入口の鳥居

私が訪れたのは、空気が澄み渡る秋。暑さも和らぎ晴れの天気が多い秋は参拝にはベストシーズン!
気温もちょうど良く、紅葉も見頃を迎え、まさに絶好の参拝日和。雲ひとつない秋晴れの空が、旅の気分を一層高めてくれました。

アクセスは車が基本で、最寄り駅やバス停からの公共交通はほぼ皆無。山道をぐんぐん登っていく必要があります。
道中はカーブが多く、すれ違いが難しい箇所もありますが、しっかり整備されているので注意しながら進めば問題ありません。

到着したら、神社の専用駐車場に車を停めて、いよいよ参道へ。(※駐車場は40台ぐらいしか停めれませんので注意が必要です。)
駐車場のすぐ近くに立派な鳥居があり、そこから玉置神社の本殿までは徒歩で約20分ほど。ゆるやかな山道を登っていきます。

鳥居をくぐった瞬間、空気が一変。
どことなくヒンヤリとしていて、肌に心地よい冷たさが感じられます。まるで神々の世界に一歩足を踏み入れたような、静謐で特別な空気が漂っていました。

道中には、樹齢3,000年ともいわれるご神木「神代杉(じんだいすぎ)」をはじめとした、圧倒的な存在感の大杉たちがそびえ立ちます。


その姿に思わず足を止めて深呼吸。自然のエネルギーが体の内側にじんわりと染み込んでくるような、そんな感覚を味わえました。


本殿前に到着~いざ参拝へ~

参道を歩くこと20分ほど、ついに玉置神社の本殿が姿を現しました。

玉置神社の本殿入り口鳥居と階段


本殿は一段高い位置にあり、本殿の鳥居をくぐり階段を一歩一歩踏みしめて登っていくたびに、心の中に何かが静かに高まっていくのが感じられます。
鳥居をくぐると、ひんやりとした秋の空気が一層神聖なものに変わり、自然と背筋が伸びました。

階段を上る前に、鳥居越しに本殿が見える位置に立ち、思わずカメラを取り出しました。


紅葉した木々が色づき、秋の温かな陽射しが差し込む景色が美しく、周囲の自然と一体になっている本殿がより神秘的に感じられました。
写真を撮った後、階段を登り始めます。登りつつ、本殿を目指して歩くそのひと歩きが、ますます神聖なものに感じてきます。
階段を上り切ると、さらに近くに本殿が現れ、その壮大さに圧倒されます。下から見上げるその姿は、まるで神々が宿る場所であることを証明しているかのように、威厳に満ちていました。

目の前に立つこと自体が特別な儀式のように感じ、自然と手を合わせる自分がいました。
玉置神社の持つ深い静けさと力強さに包まれ、まるで神様に見守られているような感覚が体全体に広がり、パワーをもらいました!

参拝後、境内から山々を見渡すと、秋の紅葉が美しく広がっており、色づいた紅葉と青空が山々の景色をより一層壮大に盛り立てていました。秋の清々しい空気の中で自然と一体になれるこの場所の美しさに、しばし見入ってしまいました。

境内に点在する神々の社たち ~玉置神社のもう一つの魅力~

玉置神社の魅力は本殿だけにとどまりません。
境内には複数の摂社・末社が点在しており、それぞれが異なる雰囲気をまといながら静かに佇んでいます。

本殿参拝を終えた後、そのまま境内を奥へと進むと、自然の中に溶け込むようにして現れるのが「三柱神社(みはしらじんじゃ)」。

玉置神社の境内にある三柱神社


古木に囲まれた小さな社ですが、厳かな気配が漂っており、不思議と心が落ち着きます。まるで、この地の精霊たちにそっと見守られているような感覚になります。

さらに、玉置神社の由緒に関わる「出雲神社」や「神武社」などもあり、それぞれに異なるご利益があると言われています。
ひとつひとつの社をめぐるごとに、神聖な空気が体にしみ込んでくるようで、まさに“神域を歩く”という感覚が味わえました。


玉置山山頂へ ~絶景のご褒美~

本殿や境内の摂社を巡ったあと、三柱神社の脇にある小道から玉置山の山頂を目指しました。
登山道は険しすぎることはなく、整備された山道を20分ほど登るルート。ただ、思ったより傾斜があり、次第に足取りが重くなっていきました。

登山道入り口の鳥居

途中、木漏れ日が道を照らし、風が木々の間を吹き抜けていくたびに、自然の中を歩いている実感が湧いてきました。
すれ違った登山者の「もうすぐですよ」という一言に励まされながら、一歩一歩進んでいきました。

登山道の途中には、神聖なエネルギーが集まる場所と言われている玉石社が静かに佇んでいます。

登山道の途中にある玉石社


ここは、玉置山の山頂へ向かう道中のひと息つける場所。参拝を終えたあと、静かな空気に包まれた玉石社で少し立ち止まり、心を落ち着けました。
その周囲に広がる自然の音と風が、さらに神聖な空間を感じさせ、次の一歩を踏み出す力を与えてくれたような気がしました。

そして──ついに山頂へ到着。
その瞬間、目の前に広がっていたのは言葉を失うほどの絶景でした。

頂上から見渡す景色


目の前には、紅葉に染まりつつある山々が180度にわたって広がり、遥か彼方まで続く紀伊山地の大自然を一望できました。
秋の澄んだ空気と相まって、遠くの山々までくっきりと見渡せ、その壮大な景色にしばらく立ち尽くしてしまいました。

息を切らしながらも登り切った達成感と、その先に待っていた圧巻の景色──。
あの瞬間、「ここまで来て本当に良かった」と心の底から思えました。

玉置神社を訪れた際は、ぜひこの山頂まで登ってみてください。
ほんの少しの頑張りの先に、きっと一生心に残る風景と出会えるはずです。

呼ばれて辿り着いた玉置神社 ~心が洗われる特別な旅の終わりに~

玉置神社に訪れた今回の旅は、まさに“呼ばれなければ辿り着けない”という言葉がぴったりの体験でした。
途中の渋滞を奇跡的にすり抜けて無事にたどり着けたのも、きっと何かのご縁だったのかもしれません。

境内にある「手水舎(てみずや)」

神秘的な本殿の佇まい、静かに広がる境内の空気、そして山頂からの壮大な景色。
どれもが心の奥深くにじんわりと染み込み、日常の喧騒から少し離れた“本来の自分”に戻れたような、そんな感覚に包まれました。

「来てよかった」そう素直に思える旅でした。

神聖な空間に身を置き、自然と向き合い、静かに手を合わせたことで、心が洗われるような清々しさを感じられました。
そして、玉置神社の持つ大きな力に、知らず知らずのうちに守られ、パワーをもらっていたのかもしれません。

またいつか、呼ばれたときに再び訪れたい──そう思える、特別な神社でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました