水の神さまに見守られ、心が整う神聖な時間を求めて

秋の空気が澄んでいて気持ちいい朝。まだちょっと薄暗いなか、車に乗って家を出発!今回の目的地は、奈良の山奥にある「天河大辨財天社(てんかわだいべんざいてんしゃ)」と、 もうひとつ、ずっと気になってた“水の神さま”の神社。
天河に向かう道中は、なんとなく気が引き締まる感じがして、 よく言われる「呼ばれた人しか辿り着けない」って言葉が少しわかる気がしました。 前に玉置神社に行ったときと、なんだか似たような感覚がしました。
天河大辨財天社でしっかりお参りを済ませて、いざ次の目的地へ!山を越えてもうひとつの神社に向かいます。
“穢れを祓う水の聖地”とも言われるその場所には、今もたくさんの人が心と体を整えるために訪れているそう。 日々の疲れやモヤモヤをふっと手放せるような、そんな場所です。
赤い鳥居をくぐって神域へ

今回ご紹介するのは、奈良・下市町の山の中にある「丹生川上神社 下社」になります。
車を停めて鳥居の前に立った瞬間、思わず「わぁ…」って声が出ちゃいました。 朱色の大鳥居が青空に映えて、本当にきれい。
鳥居をくぐると、なんだか空気の感じが変わったような気がして、 ゆっくり深呼吸したくなるような静けさが広がっていました。
森の緑と吹き抜ける風が心地よくて、「神さまの場所に来たんだなぁ」って感じられる時間。
自然の中に溶け込むように建つ社殿。 どこを見ても静かで穏やかで、肩の力がふっと抜けていくような神社でした。
※当日は写真を撮れるタイミングが少なかったので、画像はちょっと控えめです。その分、文章で雰囲気が伝わったら嬉しいなと思ってます!
※丹生川上神社 下社の詳しい場所は、記事の下のほうに地図を載せてます。
丹生川上神社 下社ってどんなところ?

丹生川上神社は「上社」「中社」「下社」の3つがありますが、 今回行ったのはその中の「下社」。山の中にひっそりと佇む神社です。
祀られているのは、闇龗神(くらおかみのかみ)という水や雨を司る神さま。 昔からこの地域では雨乞いや五穀豊穣の神事が行われてきた場所なんだとか。
実は天武天皇の時代から朝廷の信仰もあったみたいで、 この土地の水が「神さまの水」と大切にされてきた歴史もあるそうです。
赤い鳥居をくぐって敷地に入ると、日曜日にもかかわらず、すごく静か。気持ちがすーっと落ち着いていくのを感じました。
神社の敷地は広くて開けていて、入り口に立つ朱色の大鳥居の向こうには、すでに拝殿までの景色がしっかりと見えています。
鳥居の奥にある石段と、その先に構える拝殿が一直線に見渡せて、「立派な神社!」って思わず声が出そうに。この山奥にこんな立派な神社があるんだ…って、ちょっと感動してしまいました。
神馬と絵馬発祥の地としての歴史
実はこの丹生川上神社、絵馬や神馬の信仰にも深い関わりがある神社らしく、古くは日本で初めて馬を飼った神社とされていて、雨乞いには黒馬、晴れ乞いには白馬を奉納するという風習があったんだそう。
今では絵馬を奉納する習わしが全国に広まってるけど、その原点がここだと思うと、ぐっと神社の存在が近く感じられる気がしました。
そんな歴史ある背景を感じながら境内を歩いていると、神社の魅力がより深く感じられて、なんだか散策そのものがもっと楽しくなってきました。
手水舎の水で心もリフレッシュ

拝殿へ向かう途中で見つけた手水舎。 龍の口から流れてくる水に手を差し出すと、びっくりするくらい冷たくてきれい!
山の水ってこんなに澄んでるんだ…って、改めて感動!
ただ手を清めるだけなのに、心の中まで洗われていくような気がして、 「来られたことに感謝!」って自然とそんな気持ちになりました。
人形流しのお祓い、やってみました
境内のすみっこで見つけた「人形流し(ひとがたながし)」のお祓い。
白い紙でできた人形に、自分の名前と年齢を書いて、まずは左肩、右肩、そしてもう一度左肩をなでます。 それから、自分の体で気になる部分(最近、胆石の影響で右腹が少し気になっていて…)をそっとなでて、最後に息をふーっと吹きかけます。
そしてそれを、境内にある岩の上を流れる水にそっと浮かべると… ゆっくりと流れて…消えてしまい、「あれっ?どこまで流れていった?」と思わず見入ってしまいました(笑)
1回100円でできるこのお祓い、素朴だけどとても心に残る体験でした。
祈りの時間と、自然のやさしさ

敷地を進んで、拝殿に通じる石段の下にある鳥居をくぐり、石段をのぼっていくと、いよいよ拝殿が目の前に。 そして拝殿の前に立ち、静かに手を合わせました。
静けさのなかで、秋風がやさしく吹いてきて、 神さまが来てくれたかなって!そして、心が自然と整っていくような感覚。神さまに感謝の気持ちを伝えて、また明日からもがんばろう!って、そんな前向きな気持ちになれました。

ふと見上げた空は、びっくりするくらい青く澄んでいて、 風が「またおいでね」って声をかけてくれたような、あたたかい気配を感じながら、帰路につきました。
きっとまた来たくなる—— そんな、やさしい“水の神社”でした。
アクセスマップ
丹生川上神社 下社の場所はこちらです👇
奈良県吉野郡下市町にあり、自然に囲まれた静かな場所にひっそりと佇んでいます。
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