【上色見熊野座神社】阿蘇の山奥に広がる神秘の世界|苔むす石灯籠の参道と穿戸岩

熊本県高森町・上色見熊野座神社の苔むした石灯籠と鳥居が並ぶ杉林の参道 パワースポット

写真で憧れた神社へ。鳥居の先で感じた、清々しい森の空気

以前、熊本を紹介する写真を見たときから、ずっと気になっていた神社がありました。

熊本県阿蘇郡高森町に鎮座する「上色見熊野座神社(かみしきみくまのざじんじゃ)」です。

山深い森の中に石灯籠が並び、長い石段が奥へと続いていく神秘的な風景。
その写真を見たときから、いつか自分の足で歩いてみたいと思っていました。

近年ではSNSでも紹介されることが多くなり、ますます気になる存在になっていた神社です。

そんな折、偶然にも地元出身の方と知り合うご縁があり、車で案内していただけることに
なったのです!

そして実際に訪れてみると、写真で見ていた以上に不思議な魅力を感じる場所でした。

緑に囲まれた石の鳥居をくぐり、参道を進んでいくと、周囲の雰囲気が一変します。
背の高い杉の木々が立ち並び、参道は山の奥深くへと続いていきます。

何より驚いたのは、不思議なくらい空気が変わったように感じたことでした。

どこか神聖で、それでいて清々しい。

まるで日常とは違う世界に足を踏み入れたような、不思議な感覚に包まれました。

今回は、そんな上色見熊野座神社を実際に参拝し、
社殿のさらに奥にある巨大な「穿戸岩(うげといわ)」まで登ってきました。

写真とともに、その神秘的な道のりをご紹介します。

石灯籠が並ぶ長い参道

鳥居をくぐると、空気が一変する神秘の参道

緑に包まれた石の鳥居

上色見熊野座神社の入口には、歴史を感じさせる石の鳥居が建っています。

周囲には豊かな緑が広がり、山あいに鎮座する神社らしい、落ち着いた風景が広がっていました。
しかし、この神社の本当の魅力は、鳥居をくぐった先にありました。

入口の石鳥居と神社名の案内板

鳥居をくぐり、石段を進んでいくと、景色が急に変わり始めます。
それまでの明るい風景から一転し、背の高い杉の木々に囲まれた、深い森の中へ。

参道はそのまま山の奥へと続いていきます。
森の中に差し込む木漏れ日。
苔むした石灯籠。

長い年月を重ねてきた石段。そして、周囲を包み込むような緑。
不思議なことに、森の中に入ると、空気まで違って感じられました。

山の中だから涼しい、というだけではありません。
どこか神聖な雰囲気がありながら、気持ちはとても清々しくなります。

この場所でしか味わえないような、独特の空気を感じました。

杉林と木漏れ日の参道

約100基の石灯籠が続く参道

高森町の公式案内によると、
上色見熊野座神社の参道には、100基近くの石灯籠が並んでいるそうです。

実際に歩いてみると、その光景は想像以上に印象的でした。
参道の両側に並ぶ、苔むした石灯籠。その奥には、まっすぐ天へと伸びる杉の大木。
石段を一段ずつ登るたびに、森の奥へと誘われているような感覚になります。

石灯籠と長い石段

長い年月を経て、苔に覆われた石灯籠は、周囲の森にすっかり溶け込んでいます。
ここには、華やかな観光地とは違う、静かで落ち着いた美しさがありました。

写真で見ていた景色を、ようやく自分の足で歩くことができた喜び。
そして、実際に訪れなければ感じられなかった清々しい空気。

上色見熊野座神社は、社殿へ向かう参道そのものが、大きな魅力を持つ神社だと思います。

長い石段の先に鎮座する、森の中の社殿

杉の大木に囲まれた静かな社殿

石灯籠が並ぶ参道を進み、長い石段を一段ずつ登っていくと、やがて木々の間に社殿が姿を現します。周囲の自然に溶け込むように建つ、木造の社殿。
決して華やかな建物ではありませんが、深い森に囲まれたその姿には、何ともいえない趣があります。

本殿の全景
本殿の鈴としめ縄

写真で見たときから、ずっと訪れたいと思っていた場所。
「やっと、ここまで来ることができた!」
そう思うと、今回のご縁も、長い石段を登ってきた道のりも、何だか特別なものに感じられました。

社殿の軒下には大きな鈴が掛けられ、注連縄が神聖な場所であることを伝えています。
木材の温かみと、周囲を包む深い緑。
自然と建物が一体になったような、美しい風景でした。

深い森に包まれた静かな社殿の前で、ようやく参拝できたことへの感謝とともに、そっと手を合わせました。

そして、もう一つ。
「いつかまた、この神社を訪れることができますように。」
そんな願いも込めて、心静かにお参りしました。

参拝を終え、社殿の裏手に目を向けると、そこにはさらに山の上へと続く道がありました。
上色見熊野座神社には、社殿の奥にもう一つ、神秘的な場所があるのです。

上色見熊野座神社の御由緒と御祭神

上色見熊野座神社は、鎌倉時代末期から室町時代にかけて創建されたと伝えられています。

御祭神は、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊邪那美尊(いざなみのみこと)、
石君大将軍(いわきみたいしょうぐん)の三柱です。
石君大将軍は、阿蘇大明神の荒魂とされています。

この場所には古くから岩を神聖なものとして敬う信仰があり、修験者によって伝えられた
熊野信仰と結びついたとされています。

かつては「穿戸権現 熊野宮」とも呼ばれていたそうです。

神社の背後には、巨大な岩山と、その岩を貫く大きな風穴があります。
こうした自然の造形を神聖なものとして敬い、祈りを捧げてきた人々の歴史。

その背景を知ると、森に包まれた神社の姿が、より印象深く感じられます。

社殿の裏手へ|巨大な岩に引き寄せられるように

山の奥に現れた、不思議な岩の空間

参拝を終え、社殿の裏手に回ると、さらに山の上へと続く道がありました。
その先には、巨大な岩にぽっかりと開いた不思議な空間。
まるで引き寄せられるように、さらに山道を登っていきました。

社殿の裏手と登り道

登った先に現れたのは、想像を超える大きな岩。
ここが「穿戸岩(うげといわ)」と呼ばれる場所です。

穿戸岩の全景

高森町の公式案内によると、縦横10メートル以上の風穴があり、阿蘇大明神に追われた鬼八法師が山を蹴破って逃げたという伝説が残されています。

その圧倒的な大きさを目の前にすると、こうした伝説が生まれたことも不思議ではないように感じました。

岩の間から見上げた、神秘の世界

そして、何より心に残ったのは、岩の間から見上げた風景でした。

岩の内側から天へ伸びる木々を見る

頭上を覆う巨大な岩。その隙間から、何本もの木々が天に向かってまっすぐ伸びています。
暗い岩肌と、その向こうに広がる明るい森。
自然が作り出す神秘的な光景でした。

鳥居をくぐったときに感じた清々しい空気、そして山の奥で出会った壮大な自然。
ずっと訪れたかった神社は、想像していた以上に心に残る場所でした。

もう一度、岩の間から伸びる木々を見上げ、名残惜しさを感じながら参道を下り
神社を後にしました。

本殿から見た帰りの参道

そして駐車場へ戻り、今回の参拝の記念に、御朱印をいただくことにしました。

上色見熊野座神社の御朱印|授与場所と書き置きについて

上色見熊野座神社では、御朱印の授与場所に少し注意が必要です。

私たちが参拝した際は、神社の境内ではなく、駐車場に設けられた授与場所で御朱印を
いただきました。

御朱印帳に直接書いていただく形式ではなく、書き置きの御朱印になります。

上色見熊野座神社の御朱印

今回いただいた御朱印には、神社の名前と朱印のほか、杉の木や石灯籠、鳥居、そして穿戸岩を
思わせる図柄が描かれていました。
まるで、今回歩いた神秘的な参道の風景を、一枚の紙に収めたような美しい御朱印です。

なお、高森観光推進機構の公式案内によると、御朱印は書き置きのみで、3種類が用意されています。
初穂料は各500円でした。(2026年10月現在)

また、南阿蘇鉄道・高森駅から徒歩約1分の観光案内所「高森観光推進機構」でも授与しています。

駐車場での授与については、訪問日によって状況が異なる可能性があります。
御朱印を希望する場合は、事前に授与場所を確認しておくと安心です。

上色見熊野座神社へのアクセスと参拝時の注意点

神社の基本情報

所在地:熊本県阿蘇郡高森町上色見2619
アクセス:南阿蘇鉄道・高森駅から車で約10分(※バスもありますが本数が少ないため事前の確認を
おすすめします。)
駐車場:あり
問い合わせ:高森町政策推進課 0967-62-1111
高森観光推進機構|上色見熊野座神社
高森観光推進機構|御朱印価格改定のお知らせ

参拝には歩きやすい靴がおすすめ

上色見熊野座神社は、入口の鳥居から社殿まで長い石段が続いています。
さらに穿戸岩まで訪れる場合は、社殿の裏手から山道を登る必要があります。

参道は石段が中心ですが、穿戸岩の周辺には土の道や傾斜した場所もあります。
滑りにくい、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。

また、この神社では、参道そのものが大きな見どころになっています。
できれば時間に余裕を持ち、杉の木々や石灯籠、森の雰囲気を楽しみながら、
ゆっくり歩いてみてくださいね。

さいごに|この記事を読んでいただき、ありがとうございます

今回は、地元出身の方との思いがけないご縁によって、念願の参拝が実現しました。

実際に訪れてみて最も印象に残ったのは、鳥居をくぐった瞬間に感じた
あの不思議な空気の変化でした。

深い森に包まれ、長い石段を登りながら感じた清々しさ。
この神社には、写真だけでは伝えきれない特別な魅力がありました。

このブログは、『たから』と『ひより』が旅の記録をもとに作成しています。

実際に訪れ、見て、感じたことを大切にしながら、
旅先で出会った神社や風景の魅力をお届けしています。

この記事が、これから神社巡りをされる方や、阿蘇への旅を計画されている方の参考になれば
幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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